恵庭にフットパスを
恵庭フットパスをつくる会主催、全道フットパス・ネットワーク準備会協力の「恵庭ウォーキングの集い」に参加しました。
フットパスとは、「人が歩くための道(小径)」で、農道、けもの道、古道、廃線跡等を自然や人々や文化とふれあいながら歩く道のことです。
北海道にそのフットパスが網羅されたら、と言う願いから、まずは恵庭市にフットパスを作ろうと会が作られ、今日の集いが企画されたとのことです。
最初に、エコ・ネットワーク代表の小川巌さんの講演があり、フットパスについて教えていただきました。
フットパスが始まったイギリスには、約24万キロのフットパスがあり、牧場やゴルフ場だけではなく、空軍基地の中も歩くことが出来るようで、これは1930年代に出来た「歩く権利法」により、かつて道があったことが証明されればそこが例え私有地であっても歩く権利がある、ということから来ていて、この法律が出来たのは、イギリスの歴史的背景もあるようです。
北海道の場合、「車社会」がまだまだ過渡期なのか、歩くことに関しては本州より遅れているとのことで、それでも現在、黒松内町、ニセコ町、倶知安町、小樽市、白老町、平取町、えりも町、新得町、旭川市、根室市の10箇所にフットパスが出来ているそうです。
自治体にとってもこのフットパスは、例えば約30キロのフットパスがあれば途中で1泊しなければならないので、宿が必要になり、フットパスの途中に例えばアイスクリーム屋さんが出来たり、地域の特産物を売る小さなお店が出来る等、活性化にも結びつくのでは?とのことです。
最後に、「歩いて何がいいの?」という質問の答えとして、次の6項目をあげてくださいました。
1.誰でもいつでも、どこでも出来る。
2.お金をかけないで出来る。
3.知的好奇心(いろいろなものとであることが出来る)
4.上下関係とは無縁である。
5.地域を見ることが出来る。
6.コミュニケーションが出来る。
次に、参加者20人が5つのグループに分かれ、実際の地図から約10キロのフットパスを作り、発表しました。
起点と終点までの交通機関やトイレ(実際のコース作りにも重要なようです)を考慮しながら作りましたので、どのコースもJR恵み野駅や恵み野会館を起点にしたものでしたが、どれとして同じコースはありませんでした。
5つのコースから、午後に実際に歩くコースを皆で決めました。
午後からは、考えられたフットパスを、実際に歩いてみました。
会場の恵み野会館から恵み野中央公園を通って郷土資料館まで歩き、次に漁川の左岸を左に収穫が終わったジャガイモ畑、収穫中のニンジン畑、秋蒔き小麦が芽を出してきた畑やアカゲラを見ながら歩き、南18号漁川橋まで歩き、今度は右岸を漁川橋までキノコや栗を見ながら歩き、今度は左岸に渡って、途中から川岸を逸れ、恵み野の住宅街(夏は花できれいなようです。)を元の恵み野会館まで戻る、10キロ弱の2時間30分のコースでした。
即席のコースと言うこともあるのでしょう、ちょっと「目玉」に乏しいコースのようにも思えましたが、季節ごとの変化を楽しみながら、ちょっと寄り道をしながら歩くには、楽しいコースかもしれません。
JR恵み野駅から恵庭公園を歩き、サッポロビール庭園をゴールとするプランもありましたが、これはバードウォッチングでも実際に歩いてみたいコースだ、と思いながら聞いていましたが、いつの日か、千歳市にも「千歳フットパスをつくる会」のようなものが出来、恵庭市と千歳市が1本のフットパスでつながれば、と思います。
あっ、青葉公園をメインにして一つコース案が出来上がってきました。帰りのコースが出来ていませんが、「勝手に千歳のフットパス」を作ってみようか。
また一つ、HPのコーナーが増えるかな?
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