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2006年1月24日 (火)

次世代エネルギーと生活様式(1)

今年は全国各地、寒い冬、雪の多い冬を体験することになってしまいました。
私の住む千歳市も「寒い冬」と「積雪」という普段の千歳市の冬なら相容れない2つが同居してしまっています。
千歳市は、太平洋側の気候なので、雪が降るときは南側の太平洋に低気圧があるとき、南風と共に湿った雪がやってくるのですが、今年は寒いうえによく降ります。
幸いなことといえば、寒さの中の雪なので、サラサラの軽い雪なので、除雪がしやすいことでしょうか。

この寒さは、灯油価格の高さが直撃して、私を含めてWARMBIZをせざるを得ない家庭も多いのではないでしょうか。
また、雪の中での停電もニュースになりましたが、私の子どもの頃の出来事も含めて、思い出したことがあります。

2001年の秋、私が属している某会の例会として、北海道自然エネルギー研究センター所長をお招きして次世代のエネルギーについて学びました。
お呼びした側は、「原子力発電に頼らない新しいエネルギー」がテーマだったのですが、講師の先生のお話は、そのテーマを覆すような根本的なお話しだったのですが、大変興味深いものでした。
私は、他の場所で先生のお話をお伺いしていましたので、「風力発電だけ」といったような一つの発電方法に頼るのではなく、地域の実状にあわせて風力、バイオマス、バイオガス、太陽光、燃料電池、、、と言った複数の発電方法を組み合わせる、という技術的(?)な話になると思っていたのですが、1時間30分の話は、そのようなことを飛び越えて、人間生活そのものの転換にもなるお話しでしたし、今、あらためてこのことを書くのは、WARMBIZや記録的な厳冬や積雪だけではなく、昨夜から経済界や政界をも揺るがせているスキャンダルも思い起こさせるようで、ちょっと載せてみました。

先生のお話は、「デンマーク、ドイツと言った福祉が行き届いた国、地方自治が進んだ国ほど自然エネルギーを取り入れている。」、「経済成長第一の価値基準から、人間中心の価値基準に変わらなければ自然エネルギーに代わっていくことが出来ない。」という話でした。
また、デンマークやドイツでのやり方、その地方地方に実情や与えらえている資源に合致した電力方法を取り入れることは、大型資本を入れることなく、小さな自治体が主体となった世の中でもあり、その先には個人を大切にした世の中になっているのかもしれない。
電力というものも本来は豊かな生活、個人の人間が幸せを感じるために必要だったものなので、そう考えると「何が本当の幸せなのか」そこから考えていくことも遠回りではないのかもしれない。というような内容だったのですが、「本当の幸せを目指して、不便な生活に戻る。」という「メリットもあれば、犠牲になるものもあるよ。」の「犠牲」が問題かな?とその時は思ったのですが、大雪のニュースを見ながら、子どもの頃を思い出しましたが、その話はまた日を改めて。

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